総合建設コンサルタント 土木地質株式会社

研究開発研究開発

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地盤改良用添加材 アースシリカDG

アースシリカDGとは、高炉スラグ微粉末に添加し、固化を促進する材料です。

高炉スラグ微粉末とアースシリカからなる固化材であり、クロム化合物を含有せず、六価クロムが溶出しません。また、

固化材料を構成するもののうち、高炉で鋼を作り出す際の副産物である高炉スラグ微粉末及び廃ガラス微粉末が9割を超え、

CO2削減に貢献することができます。

1.地盤改良材

  • 粘性土とのスラリー混合では、セメント系固化材に比較して高い流動性が得られ、3倍程度の強度が得られます。
  • 強度発現の時間コントロールは、高炉スラグ微粉末の一部に対してカルシウムを含む材料へ置換することで対応できます。

2.杭抜き孔充填材

  • 増粘材を添加することで、セメントに比較し、ブリーディング量を大幅に抑制できます。
  • 流動性が高いため、杭抜き後の孔内への充填時に空隙が生じにくくなっています。

3.コンクリート打設

  • 耐酸性を有するコンクリートが打設でき、強度発現が早く、海水練りが可能です。

耐酸性固化剤ヨーガス

セメントを全く使用しない、画期的な水硬性固化材「ヨーガス」を開発致しました。

1. ヨーガスの特徴

  • このセメントレス固化材は,普通セメントコンクリートとは全く異なる水和硬化メカニズムにより,
    水和硬化組織をナノメートルオーダーで均質に形成します。
    そのため,従来のセメントコンクリートでは耐久性が得られなかった酸性環境下において,優れた耐酸性を発揮します。
  • これにより,従来のセメントに比べ耐酸性に優れる特性を持つため温泉地帯や下水処理施設など,
    強酸性環境での使用に適した「耐酸性プレキャスト製品」の製造が可能です。
  • ヨーガスは,配合調整により硬化(凝結)時間が自由に設定できる(30分~1日)ため,工程に合わせた配合設計が可能です。
  • ヨーガスの原材料として利用できるリサイクル材は,各種溶融スラグ・フライアッシュ・廃ガラス等,多種多様です。
  • ヨーガスの材料コストは,使用材料や配合によって若干異なります。

2. ヨーガスの基本構成材料

  • 固化剤A
    液状のアルカリ金属の可溶性珪酸塩
  • 固化剤B
    シリカ成分を主成分とし,CaO,Al2O3,Fe2O3等の多価陽イオンを含むガラス質粉末(主に産業廃棄物を利用)。
  • 固化剤C
    粉体加工したシリカ質材料(廃ガラス微粉末など産業廃棄物の利用が可能)。

耐酸性プレキャスト製品 グリンクリート

固化剤「ヨーガス」を使用した耐酸性硬化体「グリンクリート」を開発致しました。

1. グリンクリートの特徴

  • グリンクリートは,温泉地帯や下水処理施設などの酸性環境における使用を主な目的として,
    従来のセメントコンクリート製品に変わる新たな建設資材として開発された,「耐酸性プレキャスト製品」です。
  • グリンクリートの「コンクリート」としての諸性能(各種強度・耐凍害性・寸法安定性等)は
    普通セメントコンクリートの性能と同等か,それ以上の水準を確保しています。
  • グリンクリートは,従来のコンクリート二次製品製造プラントをほぼそのまま使用して製造することが可能であり,
    型枠や離型剤も従来のものがそのまま使用できます。従って,導入に伴う設備投資を最小限に抑えることが可能です。
  • グリンクリートの製造においては,標準で「60℃4時間」の蒸気養生を必要としますが,
    4時間の養生終了時点で最終強度のおよそ70%を発現するため,後養生が不要であり,早期出荷が可能となります。
  • グリンクリートの圧縮強度は,標準でおよそ60~70Nの高強度が可能となります。
  • グリンクリートの骨材には様々な材料が使用できます。通常の砂及び砕石はもちろん,
    溶融スラグ骨材・クリンカーアッシュ等の各種リサイクル材も骨材として使用できます。

2. グリンクリートの構成材料

  • 固化剤ヨーガス
  • 各種骨材
    (一般の砂及び砂利,又はスラグ等のリサイクル材からなる骨材)
  • 混練水(必須)及び各種混和剤等(必要に応じて添加)

多機能高耐久性固化剤ハイデガス

耐(硫酸)酸性・耐海水性を有し、
海水練りが可能な汎用早強型コンクリート。

1. 技術概要

  • 本固化剤を使用したコンクリートは、普通セメントコンクリートに比べ強度発現が早く、耐海水・耐酸性を持ち骨材代替として大量の無機系廃棄物を再利用出来ます。従って、酸性環境下及び海岸構造物のライフサイクルコストの低減と同時に循環型社会の構築に寄与するものです。

2. 技術説明

  • 早強型耐海水性・耐硫酸酸性を持つコンクリートを製造する技術です。(多機能・高耐久性コンクリートの製造)

3. 使用範囲

  • 港湾工事、海岸工事、漁礁、藻礁、岩礁、波消しブロック設置工事、酸性河川改修工事、下水道工事、緊急災害復旧工事、地盤改良工事

4. 特性

  • 普通セメントコンクリートに比べて、耐硫酸性が高い。
  • 普通セメントコンクリートに比べて、耐海水性が高い。
  • 普通セメントコンクリートに比べて、強度発現が早い。
  • 海水練りが可能です。
  • 骨材代替として大量の無機系廃棄物の利用が可能です。

5. 効果

  • 硫酸酸性環境下でのコンクリート構造物のライフサイクルコスト縮減が図れます。
  • 海岸構造物のライフサイクル縮減出来ます。
  • コンクリート製造工程の短縮ができます。
  • 海水浸漬骨材を無処理で使用出来ます。
  • 離島等で混練り水の確保が困難な場所での作業が容易となります。
  • 無機系廃棄物の処分量低減が図れ、処分場の延命と同時に循環型社会の構築に寄与できます。

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5%硫酸溶液浸漬21週後